友情を深めよう [モテ男]
モテ男←忘れられない女をひきずっている
という共通点のある2人が、なぜか我が家で
飲むことになった。
非常に迷惑この上ないが、成り行き上しょうがない。
元々、この2人はナンパと硬派という感じで
ソリが合うほうではなかったけど、共通の悩みと
アルコールはこんなに人を近づけるものなのね。
2人は時々涙ぐみながら、語り合っている。
私はつまみを出したり、お酒を作ったり
ていのいい「ママ」状態。こんなに湿っぽいと酔えやしないし。
もう2時を回ったので
「あんたたちはバカだ。忘れられないのはしょうがないけど
他の女を傷つけていい権利ないよ。今、ちょっとモテるからって
本当に好きな人に振り向いてもらえないんだってこと
忘れちゃダメだよ。わかったら帰れ!!」
冷たい?冷たくて結構。ぐちぐちぐちぐち5時間以上聞かされて
貧しい学生の冷蔵庫を空っぽにされたら
こういいたくもなる。
「おおお・・そうなんだよ」
「俺たちダメなヤツなんだぁ」
は?そうくるか?
「頼むよ~これからも、叱ってくれよ~」
「お前、女だけど、俺たちの親友だよなぁ」
女だけどって。ナンダソレ。つーか、叱ってくれって。
バカか?どーしよーもないバカだなー。
「おぅ、バカなんだよ」
「俺たちバカさー」
もう、笑うしかない。しょぅがないなぁ明日は休講にして
飲むか・・はぁ・・。
考えてみたら [モテ男]
もう一人、「愛の狩人ラブハンター」と呼ばれる
モテ男がいた(笑)
彼は合コンお持ち帰り率ナンバーワンである。
フェードアウトの名人。
顔は・・うーん。少しほんの少しハーフっぽい
ウィーン少年合唱団にいそう(笑)
が、そうやっていても、やはり元カノが忘れられない。
寂しがり。一人では起きられない。
ナンだろう「他に忘れられない好きな人」がいるほうが
積極的になれるのかなぁ??
で、聞いてみた。
「え、あいつも?マジか?」
うん。まだアヤちゃんが忘れられないらしいよ。
「いやぁ、なんかうれしいな・・アイツと飲むかな~
おまえんちでいいかな?」
いやだよ。うざい。
「ウザがるなよ~聞けよ~男ってなぁ、可愛い生き物なんだ」
・・・そうですか。そうですね。でも、外飲みなら付き合っても
いいけど、ウチはやだ。面倒。
「まぁ、そういうなって。講義終わったら待ってろよ」
お前ら、私をなんだと思っているのだ~・・私にも都合とか
「親友だろー。たまにはじっくり語ろうぜー。」
都合のいい言葉だな。しかし、そういわれたら
強くは断れないのも人情。あーあ。
困ったことになってきたぞ [モテ男]
・・少し、モテモテであることに気づき、短期間でコロコロ付き合う人を
変えてきたキム。
ここにきてツケがきた。
2~3の女がストーカー化し始めたのだ。はっはっは。
しかも、お母さんあてに「私は別れたくない」とか
電話かけてきたりして、お母さんに注意されたりするらしい。
?お母さん?
あの、質問ですけど・・なんで、お母さんに行くの?電話。
「?だって、家に連れてってるからなぁ」
で、「彼女」とか紹介すんの?
「金ねーから、かぁちゃんにメシ作ってもらったり」
まさかと思うけど、一緒に食べたり?
「うん。」
ひゃぁぁぁぁぁーーそりゃ、女は「本命なのねワタシ」って
思うぜ。なのに、どうして?ってなるよー。
「思わないだろー。お前だってうちで何回もメシ食べてるし」
いや、私は肉体関係がないから・・ってそうじゃない!!
ここまで女心を理解してないとはオドロキだよ。
とにかく、次に付き合っても、カネがなくても
家に連れて行かない方がいいよ。
どーせ、まだ彼女のこと忘れられないんでしょう?
「・・ひどいなぁ。そうだけどさ、こうして頑張ってるのにさ」
うーうーうーうーうーー・・ワタシはこの人のどこを見て
お兄ちゃん♪などと思っていたのだろう
ワタシの男を見る目もマダマダだ・・。
余裕か、余裕が必要なのか [モテ男]
今までもモテていたのだけど
「他に好きな人がいる」という状況が追い討ちをかけた。
彼女や奥さんのいる人並に
余裕がでたのさ。
今までも、がっついた感はなかったんだけど
さらにクールに。
でさ、ちょっと付き合ってみても
「やっぱり違う」とか言っちゃって
かなりのポイ捨て。
しかも・・許されてる。
ありえなーーーーーーい~~
なぜ、だ。
女ってわかんない生き物だなぁ。
モテると気づいたとき [モテ男]
・・・しばらくは、彼女に振られたショックから立ち直れず
「またなにかあったらいつでも相談にのるから」
くらいに、その彼女に余裕をカマしてみせていたものの
一緒に飲めば、グチグチグチグチ未練タラタラ。
すっかり、愛想もつきかけたころ、キムは変わった。
毎日のように電話をかけてきたり
「一人でいると津波のように後悔が押し寄せてつぶれそうだ」
などと言っていたのが、パタリと連絡なくなった。
自殺などしてなければいいなぁ・・なんて考えていたら
「あいつ、何人かと同時に付き合ってるらしいぞ」
というウワサが耳に。は、はーい??
どーやら、いつも強気の彼が複数の女の人に
弱いところを見せているうち、何人か落ちたらしい。
一人が落ちて、味をしめたのか?
が、彼の心は彼女にあるのはわかっている。
ヤバイぞ
モテ男に失望 [モテ男]
そんなある日、彼はひどく打ちのめされてやってきた。
彼、彼女、元カレの3人で会ったらしいのだ。
最近、彼女との付き合いに余裕でてきたキムが
よりを戻したいとすがる元カレと彼女に向かって
「今まで2年も付き合ってきたんだから、突き放さずに
ゆっくり話し合ってみたら」と提案したらしい。
バカだ・・大バカ!!!
「彼女から電話きて、ゴメンって・・」
そりゃそうだろう~。女としては、そこで
オレの女に手を出すなとか、オレなら絶対に
コイツを泣かせたりしないとか・・言って欲しいよ。
ナンだソレ!!絶望・・・もームリ。
もう、いい人で終わりました。チャンチャン♪だよー。
「頼みがあるんだ・・」
なんだよ。
「お前さ、学園祭のとき、タロット占いやってたろ?」
それが、何?
「オレと彼女のこれから・・占ってくれよ・・」
情けないよ、兄ちゃん。もう、これからなんて無いよ。多分。
今までの兄の威厳も栄光も、モロモロ崩れていく。
ここにいるのは頼りがいのある優しい兄ではなく
女に振られた弱弱しい同級生。
はぁ・・がっかりだよ。
しょうがないから占うけどさ・・はぁ・・・。
モテているのに・・ [モテ男]
さて、今回の主人公、すごくモテているのに
本人は全然気づいていなかった。
前出の「ほっぺにキス」なんて、わざわざ夜の公園に
呼び出されて帰り際にされたというのに
「いやぁ、あいつ、かわいいトコあるね」
ぐらいで深読みしてない。バカか。
結構勇気がいるぞ。・・シラフなら(笑)
まぁなー、そういうことしても、言いふらされたり
拒絶されたりしないって安心感もあるんだよ。君には。
〔私は妹であり、友人であったので色々聞いていたが〕
が、そんな彼にとてもとても好きな人が出来た。
よりによって「彼氏」のいる子だ。
周りを見渡せば、落ちそうな子はたくさんいるのに・・
イバラの道をなぜ選ぶかな・・
しかも、コレを聞いたのはかなり後になって。リアルタイムで
相談してくれたらアドバイスの仕様もあったのに!もう!
モテポイントそのに [モテ男]
ま、結局何も無かった訳で(笑)
でも、さすがに少し意識するようになってしまった。
つまり、「この人ってもしかして私のこと特別に思ってる?」
と思わされたことかも。
実際、彼にしたら私は「妹」のような存在で、それで特別だった
らしいのだけど、「それ以上?」と少し思ったのだ。
女の子でも、妙にベタベタしたりして男ウケはいいのに
女の子に嫌われるっぽい人は「好きかも光線」を
出しているからだ。「コイツオレに気があるのか」と思わせる
女はやはりモテる。本能で察知して「男をとられる」と
思うから女からは嫌われる。
しかーし、本人にその自覚がない。問題だ。
だから、誰にもやっちゃうんだねー♪
しかも、妙に「友達思い」というベールをかぶって
みんなの前ではサラッとしてても不意に見せる優しさ。
女として気を許したトコに「はっ」と
「男気」を見せられるとなぁ・・・って感じかなぁ。
モテポイントそのイチ [モテ男]
カレは、オヤジではあったが「オトコ」ではなく
すんなり、受け入れられる雰囲気がある。
つまり、下心を感じさせない。
その上、どんな話しも聞いてくれる。
真剣に、聞いて、「怒る」。
「お前は、こうだからダメなんだ」
聞くとむかつく。でも、どんな悩みでも
受け止めてくれる度量を感じる。
実際、ソレが夜中だろうが電話に出て聞いてくれたりする。
兄貴としては、ホントに最高。
私自身は、そこどまり・・・だったのだが・・
ある日、結構どよーんと落ち込んで、一日
沈みがちだったのだが、みんなには見せないように
明るくしていたつもりだった。
その日の夜、電話が鳴った。
「あれ?どうしたの?なんかあった・・?」
「なんかあったのはお前だろ?今日無理して笑ってたじゃん
今頃泣いてるんじゃないかと思ってよ・・」
おわー抱かれてもいいーー・・マジでそう思ってしまった。
このとき、訪ねてきてくれてたら、そうなったかも。
ま、そうはならなかったけどね(笑)
モテモテへの道のり [モテ男]
・・・一概に、全員に当てはまることではないと
最初に付け加えておく。モテ男①キムの場合ということで。
はじめ、彼は「比較的コワモテ」であると書いた。
しかし、結構外見は悪いことばかり書いたんで
良いことも・・書いておく。
オシャレである。コレはブランドを着ているという意味ではない。
真っ白いTシャツ、ジーンズといういでたちでも
ジーンズが本当に彼の体型に似合うもので
ダメージがあったとしても清潔に見える。
ベルト・時計・靴にこだわっている。
スーツについても同様。あ、でもこれくらいしか思いつかない(笑)
性格・・一言でいうなら古きよきオヤジか?
人前でもものすごくくつろぐ。ゲップやオナラだってする。
こういうのは生理的に許せない!と言う人ももちろんいるだろう。
・・・・なんで、こんなんでもてるの?不思議でしょうねー
しかし、その「オヤジ」性格、言い換えれば
「頼りがいのある」ともいえる。そして、女の子に警戒心を抱かせない。
実際、私もものすごく仲がよく、最初は彼女のいない彼のために
誰か紹介しようかとか言っていたのだが、サークル内で
皆が少しずつ仲良くなっていくに連れ、彼はナンバーワンに
もてるようになっていた。紹介することはついぞ無かった。
キーワードは意外性と優しさ?
少しの誤解と勘違い。
具体的エピソードは次回へ。